僕の学習:「英語、小5から正式教科に、次期指導要領案」
2016年8月1日(月)、夜。
以下ニュースが流れていました。英語について、現時点で思うことをメモしておきます。あとで反省できるように。
=引用=
英語、小5から正式教科に 次期指導要領案
2016/8/1 21:11
小中高校の教育内容を定めた学習指導要領の改訂案が1日、固まった。小学校5~6年生
で外国語(英語)を正式教科にするほか、歌やゲームなどで英語に親しむ「外国語活動」の開始を3年生に早める。高校の地理歴史科を再編し、小中高の全教科にアクティブ・ラーニング(能動的学習)を導入するなど、時代の変化に応じた新しい学びの姿を打ち出した。
中央教育審議会の特別部会が同日、改訂に関する審議のまとめ案を大筋了承した。新指導要領は小学校は2020年度、中学校は21年度、高校は22年度の新入生から順次実施される見通し。
今回の改訂は「予測が難しい社会で未来を創り出すために必要な資質や能力を育む」(同案)ことが狙い。社会の変化を柔軟に受け止められる「社会に開かれた教育課程」を目指すとした。
(割愛)
小学校英語は11年度に5~6年生で「話す・聞く」中心の外国語活動(週1コマ)が始まって以来の改革となる。改訂後は正式な教科となり授業も週2コマに増加。「読む・書く」を入れて内容も充実させる。
英語の教科化などで小学校6年間の総授業時間は140時間増える。中学校は変わらない。
(割愛)
小学校高学年は授業時間の余裕が乏しい中で英語の授業が増えるため、時間割を柔軟に組み立てる「カリキュラム・マネジメント」を各学校に求める。中学校は教員の多忙の一因とされる部活動のあり方を見直す。デジタル教科書などは「深い学び」の実現に効果が見込まれることから、ICT(情報通信技術)環境の整備も進める。
審議のまとめは意見公募を経て、年末までに中教審が答申。文科省は小中学校の指導要領は今年度中、高校は来年度に改訂する方針。
=引用=
2020年度の小5からということは、娘を直撃しそうな悪い予感。でも、中学受験では、帰国子女枠を除いては、いわゆる難関中学校は入学試験に英語は採用されないだろうから、問題ありませんね。
尚、以下理由から、僕は小学校の「公」教育における英語教育の強化には反対。
①効率が悪いない?母国語のレベルが低い小学生に対して、公教育の観点から英語を教える意味があるのか疑問。小学校の教科書、特に5年生、6年生レベルの教科書を見ると、今でも驚く水準にあるというのに。お遊び英語やる時間あるんだったら、国語をもっとしっかりしたほうが意味があると思うんですが。
②誰が必要なの?英語が分からないと著しく困るような人って、超minorityだと思うのですが。必要性が無いから、勉強する必要ないし、勉強しても維持できない。
③誰が教えるの?世界の共通言語はbroken Englishなので、別にnon-nativeでも全く問題ありませんが、それでも一定レベルは必要だと思います。
・・・他方、趣味の一貫として、「私」教育で親が子供に英語学習の機会を与えるのは、良いと思います。趣味だから、良し悪しもありませんしね。趣味は人生を豊かにします。
子供に英語をスキルセットとして与えれば大きく羽ばたくのではないか。自分は英語で苦労したから、苦労させたくない。自分だって英語ができれば、もっと上に行けたのに・・・と考える親の気持は良く分かります。痛いほど良くわかります。僕も苦労しましたから。
しかし、僕も妻もそれなりの英語運用力がありますが(僕はTOEICはほぼ満点。妻も大台に近い。あのテストのスコアはあまり意味が無いとは思うけれど)、娘に小学校時代に英語の勉強をして欲しいとは、全く思いません。僕は常に駐在リスクがあるので、海外赴任した場合は現地校に娘を通わせても良いかもという発想はありますが、せっかく日本にいるのだから、趣味として英語に時間を割くのではなく、日本で最も効率よく学習ができる国語とか算数に時間を割いて欲しい。
小学生時代に英単語を暗記する時間があるのならば、重松清が描く家族の問題の心情を理解したり、桜蔭の国語の「弁当箱」問題を楽しめるくらいに、母国語の運用能力を高めてほしい。
夫婦で、会話としていて、娘に英語環境に身を投じてもらいたいタイミングは、理想的には中学1年生の夏休みの1ヶ月間の短期留学、中学2年生で1年間の交換留学だろう、ということで意見が一致しています。小学生低学年時代に英語圏に駐在して帰国子女になったとしても、所詮は「小学生英語」なのでその段階で語彙力と表現力が止まってしまうし、努力しないと英語は抜けてしまう。そして、周りの先輩などをみていると、帰国子女の英語力維持の努力というのは、涙ぐましい。また、帰国子女となることの弊害もそれなりにあります。
寧ろ、podcastも、youtubeも、英字新聞も、オンライン英会話も、しかもデバイスとしてiPhoneがある時代になっても、英語力を高めようとしない大人の方が勿体無いなあ、と思います。相当な機会損失をしています。英語以外の言語対応にしても、Google翻訳の登場により、他言語→English、への翻訳は、ほぼ完璧にやってくれますからね。でも、他言語→日本語は絶望的。
でも、でも、子供が綺麗な発音で英語を話していると、カッコイイけどね!これも大事ではある!!そう、子供の将来に無関係に、親のプライドとして(笑)。これも真実のひとつ。
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ディスカッション
コメント一覧
>お遊び英語やる時間あるんだったら、国語をもっとしっか>りしたほうが意味があると思うんですが。
本当にそう思います。
oinsenki 様のスピーディな投稿記事に、アッパレ!
既に一部ではありますけれど、どの程度中学受験の科目に
加わるのか、困ります。
周囲を見渡すと、幼児期からの英語教室が盛んです。
どうしましょうね。
>nnn-bbbさん
コメントありがとうございます。
私は幼児期からの「私」教育における英語教育に「反対」するものではありません。ただ、日本で「中途半端」に英語教育をしても効率が悪いので、私としては選択肢にはいらないものです。1日24時間しかありませんから。。
尚、中途半端にやらなければ、日本でも趣味以上のリターンがあると思います。例えば、①インターに通う(年間200万円くらいかな)、②未就学児でも全部で英語で行う保育園に通う(20-30万円/月くらい)、などオプションはあります。
日本人の大人からすると、「英語」というと、コンプレックスの対象として捉えがちですが、子供にとっては学ぶのが楽しい分野ですので、趣味としては良いと思います。中学受験分野(国語、算数、理科、社会)の勉強ができる子供は、本気(且つ正しい方法)で英語を勉強すれば、半年もあれば凄いことになると思います。
おっしゃる点、全く同感です。日本にいるうちは日本語の読み書きそろばん。うちの場合、せっかく生まれてから3年間のアメリカ保育園経験があるので、慣れ親しむ程度にやればいいかと思い、週末、東大に通うアメリカ人にベビーシッターしてもらったりしている程度です。今、年少。小1終了時まではせめて日本に、と思っているがいつまた海外転勤になるか。それまでに如何に母国語をしっかりさせるかが目下の関心事項です。
>missbabymonkeyさん
僕は、海外転勤リスクをヘッジしちゃいました^_^。何のメリットも無いので。妻のキャリアも途絶えるし。