小4/公文:数学I「ピタゴラスの定理」と可哀そうなヒッパソス
2019年8月24日(土)、朝。
僕:「公文数学の復習プリントで、ピタゴラスの定理を出して。」
娘:「?。これでしょ。これがどうしたの?」
数学I172の三平方の定理。
その上で、以下を音読してもらいました。
=quote=
『Newton 虚数がよくわかる』
ピタゴラスは有理数が数の全てであると信じた
ピタゴラスは紀元前582年ころ、ギリシア東南部のサモス島に生まれた。前530年ころピタゴラスは、南イタリアのクロトンで、宗教・哲学・政治を学ぶ一種の宗教集団を開き、何百人もの弟子と生活した。
(割愛)
紀元前6世紀のピタゴラスは、有理数が数のすべてであり、有理数であらわせないものはないと解いた。
ところが事件はおきた。ピタゴラスの弟子ヒッパソスが、「有理数では決してあらわせない量
」を発見してしまったのだ。
その量は、「正方形の対角線」にひそんでいた。ピタゴラスが証明したとされる「三平方の定理(ピタゴラスの定理)」によれば、正方形の1辺の長さが1のとき、対角線の長さは「2乗して2になる数」、すなわち「2の平方根(√2)である。だが、ヒッパソスは、この√2が有理数ではないことを知ってしまった。
ピタゴラスの教えにそむく発見に、ほかの弟子たちは驚いた。そして、この発見を秘密にするため、ヒッパソスは溺死させられてしまったという言い伝えがある。
=unquote=
娘:「うわー、凄いね。殺されてしまったのか。。」
僕:「では、√2が有理数ではないことの証明をしてみよう。」
娘が書き進めていく。
娘:「なるほど、偶数は2kで表せるね。」
・・・ここまで書いて、
娘:「ん?これは、おかしいね。絶対におかしい。mもnも偶数になるということは、m/nは約分できちゃうから。分数?なんかおかしい。なるほど、ヒッパソスは頭いいね。可哀そうな結果になったけど。」
僕も驚きました。娘がここまでの論理展開能力を獲得していたとは。ただ、まだ言葉では表現できないようです。以下が説明。
=quote=
(p.26)
すると、mもnも偶数ということになり、これは冒頭の「√2はこれ以上約分できない一つの分数うであらわせる」に矛盾してしまう。したがって、√2が有理数であるという仮説は誤りだとわかるので、√2は有理数ではない、つまり無理数であることが証明された。
このような、ある仮定をすると、矛盾が生じるため、その仮定が成り立たないことを示すことで、ある事柄を証明する方法を「背理法」という。
=unquote=
背理法で思い出すのが、「明日への算数」での「うそつきはだれ」。なるほどー、繋がってきますね。キッズBEEとかジュニア算オリは、その問題への準備をする意味はあまり無いと思いますが、論理的思考能力が「あるかどうか」のリトマス試験紙にはなり得ますね。
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:サピックス50%、中学入学後50%
①公文:数学J(=高校基礎)/上位0.2%【2019年01月29日から】
②公文:国語J(=高校基礎)/上位0.5%【2019年05月07日から】
③公文:英語E(=小5)【2019年07月23日から】
④算数:塾カリキュラムでオントラック
⑤語彙:言葉ナビ上下+ことば1200+漢字の要
⑥漢字:小4を深堀り完了、宝物を探す日々
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