小5/映画/037:『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
2020年5月16日(土)。
昨夜鑑賞。2003年の映画。
これを選択した理由は、
娘:「冒険系の映画が見たい!インディージョンズとか、ロードオブザリングとか、ホビットは最高だった!」
とのリクエストがあったもの。ディズニーランドでも、娘はカリブの海賊がお気に入り(我が家のランチはブルバイユーの一択)。興奮しながら見ていました。
鑑賞後、
娘:「カリブ海だから、北米大陸と南米大陸の間の海だよね!あのイギリス海軍の規律をみていると、『エリザベス』の時代のずっと後だね。関ケ原以後だから、江戸時代の後半だ。1700年代じゃないかな?」
僕:「おお、いいね!僕は君とはそういうな会話をしたい。時代はざっくりその通りだ。あの金貨は、アステカがコルテスに対して貢いだことになっているから、1500年代に製造されたことになる。当時の海賊は、海賊とはいってもだな、国から免許を貰って運用していたものも多いんだよ。」
娘:「国から免許!」
僕:「そうんだよ。私掠免許、という。」
娘:「免許制か~。室町時代の倭寇も、実質的には野放しだったのかな?最後には勘合貿易になったわけだけど。」
僕:「そうかもしれないね。ともかく、海賊がいるということは、富があるということだ。この場合は、スペイン領である南米から、ヨーロッパへの金銀だな。帆船ってやつは実に美しいが、ヨーロッパ人はその美しい帆船で、新大陸で先住民族を虐殺しまくったわけだが。すごいんだぜ。スポーツのひとつとして虐殺しまくったんだから。」
・・・翌日、コロンブス・コルテス・ピサロによる先住民族の虐殺、イギリス・フランスの植民地競争などの資料を読みこんでもらいました。以下が娘が学んだこと。
■資料のまとめ:
・クリストファー・コロンブス。イタリア出身とされる。航海は事業目的。1492年にスペイン王室と「サンタフェ契約」で資金引き出し、3隻約100名での約2か月の航海で「新大陸」に到達。翌年、17隻約1,500名で上陸し、略奪を組織化することで、徹底的に虐殺と奴隷化を実施。コロンブスの手法が、その後のコルテスやピサロに引き継がれる。「コロンブスの卵」(Egg of Columbus)は、結果として「新大陸」の文化を破壊し尽くした。
・エルナン・コルテス。スペイン出身。1521年にメキシコのアステカを征服。アステカ文明を破壊しつくし、先住民族を大量虐殺した。
・フランスシスコ・ピサロ。1533年にペルーのインカ帝国を征服、大量虐殺を実施。3トン以上の金の工芸品をスペインに送り、スペイン王室はこれら貴重な工芸品を全て溶かして貨幣に鋳造。
・スペインを中心に「新大陸」で先住民族を奴隷として使い、金銀を生産。先住民族を虐殺しすぎて労働力が減少したので、アフリカ大陸から奴隷を輸入するようになった。
・カリブの海賊は、「新大陸」から「旧大陸」(=ヨーロッパ)へ運ばれるスペインの金銀が主目的。海賊には2種類あることがポイント。
①私掠船。ヨーロッパ大陸で戦争が起き、例えば、プロテスタント(=イギリス) vs. カトリック(=スペイン)の構造になると、国家が民間に対して私掠免許を与えることで、他国の商業活動を妨害させることになる。最初に実施したのは、イギリス。有名なものは、エリザベスI世がフランシス・ドレークに与えた私掠免許で、エリザベスI世はドレークに出資したがこの投資利益率は6,000%になったとされる(ドレークは1588年のアルマダの海戦でスペイン無敵艦隊を破ることになる)。
②本当の意味での海賊。誰でも攻撃する。
・カリブの海賊が終焉したのは、1700年代後半にイギリス海岸とスペイン海軍が拡大され、海賊の軍事力では対抗できなくなったこと。『パイレーツ・オブ・カリビアン』の時代は、この最後の時代となる(よって、イギリス海軍が強い)。
・まとめると、カリブの海賊が存在した時代は、ざっくり1500~1800年にかけての300年間。
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:サピックス70%、中学入学後30%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語HII/上位45%【2020年5月13日から】
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