僕の読書メモ:『中学受験 わが子を合格させる父親道』(鳥居りんこ著)

「僕」の読書

立ち読みでの備忘メモ。そして、立ち読みで十分な本。

 

「わたし(妻)はこんなに頑張っているのに、なんであなた(夫)は協力してくれないの?」

 

という、終始一貫して「妻は頑張っているのに」という被害者スタンスが見え隠れする。母親が塾のお迎えの暇な待ち時間、スタバでパッションマンゴーフラペチーノを飲みながら、「パロディー」として読んで、ストレス解消するには良いのかもしれない。

 

・・・と、男性読者の一人として、酷評しておきます(笑)。「自分が頑張っている方向性は間違えているのかもしれない」という前提に立つことが出来ない母親は、そりゃ、夫とも揉めるわ。尚、それは、逆も然りなのではありますが(→ドキッ!)。

 

(1)書籍名

 

『中学受験 わが子を合格させる父親道 – ヤル気を引き出す「神オヤジ」と子どもをツブす「ダメおやぢ」 』(鳥居りんこ著)

 

(2)著者の主張

中学受験は、もともとは「母と子の祭り」(※この表現で、いきなりゲンナリした。自分で勉強する子だっているよ・・・)。最近、父の参加が増えてきた。

 

妻を部下のように使いホウレンソウを義務付ける父。

 

関わり方が中途半端なくせに、ちょこちょこ口出ししてくるから腹だたしい。勉強というものは、我が子に教えるのは超がつくほど難しいこと。専門塾の室長さえ、自分は「父能研」はやれないと匙を投げるのが実態。父は加減を知らず暴走しがち。

 

肝心要は妻任せ。

 

「こんな馬鹿」、「金の無駄」、「公立に行けば」、は三大禁句。

 

余程怒りの沸点が高い人物でない限り、父能研は間違いなく失敗する。やめておいた方が無難であることを、妻は夫に説得すべき。教師は赤の他人に限るのだ。

(※勉強を教えるということ、マネジメントを峻別できていない)

 

勉強することは楽しい経験でなければならない。

 

p.78。受験の小話。女子学院の発表日。こんな光景あり。娘がありがとうと父に言い、二人で泣いていた。合格したのかと思っていたら、不合格だった。結果のいかんに関わらず、子供からお礼を言ってもらえる受験が、最高の受験。

 

p.92。父能研まっとうオヤジ。感謝された父に共通すること。①上から目線ではなく子供と共に問題を解く。②子供を誇らしく思う。③成長に充実感。④たんたんとリード。

 

日本では父の長時間労働が酷すぎる。やめてほしい。母からしたら塾の迎えに父が協力すると助かる。

 

10年前の中学受験は、母親のみだった。今は父が増えた。保護者面談の3割は男。

 

青い鳥おやじ。渡り鳥になるパターン。①実績推しのサピックス→②面倒は見るが厳しくはない日能研→③なんでもやりまっせの早稲アカ→④最後は個人指導とプロ家庭教師に頼る。渡り鳥が大笑いしたケースを知らない。

 

夫婦で戦うために大事なこと。結果ではなくプロセスが大事なんだという覚悟(※)。親の本気をみせる覚悟。(※ええええええ、それ言っちゃうか?)

 

男と女、主導権を握るのを決めること。役割を決めるべき。喧嘩は必ずあると覚悟する。外野の情報にふりまわされない。

 

一致団結する家族には結果がついてくる。

 

女子御三家の缶蹴りのたとえの続き。豊島ヶ岡は、「皆で競って空き缶を捨てに行く」。浅野は、「全員無視」、男は些細なことには目を向けるな。

 

成功する家庭にみられる、三種の神器。百科事典。ホワイトボード。重松清。

 

子供はいくつになろうが、親が死ぬまで、その親に認められたくて、褒められたくて、それだけで頑張る生き物。

 

40歳を超えてくると病気などで亡くなる父も出てくる。父はいるだけでもいい。体には気をつけて。

 

(3)感想とAction Item

子供をマネジメントする、という発想が微塵も感じられない、珍しい本。

 

続編期待します☆

 

『中学受験 わが子を合格させる母親道 – ヤル気を引き出す「神オバサン」と子どもをツブす「ダメおばちゃん」 』(鳥居りんこ著)

 

 

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Posted by senki