小2/漢字検定5級(=小6):漢字学習のBest Practice(2017年11月23日版)

2017年11月(小2)

2017年11月23日(木・祝)。

 

2016年5月頃に立てた計画通り、小2の10月で漢字検定5級(=小6)に合格し、小学生分野の漢字を一通り舐めました。

 

漢字検定を初めて受験したのは小1の11月ですので、1年かかりのプロジェクトでした。漢字を一目見て覚えるような才能は持たない凡娘でも、マネジメント次第では漢字は結果を出せるようです。今後、中学以後の漢字にも挑戦しますので、現時点のBest Practiceとして纏めておきます。

 

特殊な才能がない限り、漢字学習には膨大な時間を要します。高学年になると、漢字を丁寧にやる時間を確保することは難しくなると予想されます。小1~2の暇なうちにやっておくことが大事だと思います。誰でもできますから。

 

1. Best Practiceの変遷

この1年間、僕も「やり方」について試行錯誤を繰り返しました。世の中には教材は豊富にあるのですが、「どういうやり方がベストか?」について解説している本は少ないと思います。

 

子供の個性に合った方法が一番なので、娘と相談しながらチームとしてのBest Practiceを共同開発する1年間となりました。

 

2016年09月04日:小1/漢字検定8級(=小3):11月6日(日)へ向けての勉強開始

2016年10月05日:小1/漢字検定8級(=小3):漢字学習のBest Practice(ようやく到達か?)

2016年10月28日:小1/漢字検定8級(=小3):漢字そのものの練習(Best Practice改定)

2016年12月02日:小1/漢字検定7級(=小4):漢字学習のBest Practice(2016年12月2日版)

2017年02月05日:小1/漢字検定7級(=小4):漢字学習のBest Practice(2017年2月5日版)

 

2. 小学分野の漢検を終えてのまとめ

 

====

■漢字学習のBest Practice(2017年11月23日版)

 

(1)子供の漢字理解のステップ

①漢字「そのもの」を知っている(=書ける)

②漢字を「どう使うか」を知っている(=読める、読み仮名→漢字書き取り)

 

上記①ができなければ、上記②はできない。しかし、世の中の大半のテキストは、上記①と②を同時に行う、つまり、「漢字書き取り練習」をちょっとだけして、すぐに「問題を解く」。これは非常に効率が悪い。徹底的に①を固めたあとに、②に移行すべき。

 

(2)漢字検定をクリアするための教材と使い方

使うのは、漢字検定協会が出版している、以下3冊で十分。

 

①「いちまるとはじめよう!わくわく漢検」(いちまる)

上記「(1)①漢字「そのもの」を知っている(=書ける)」、ことに対応するもの。書き順が、数字ではなく、一筆ごとに書いてあるので分かりやすい。また、5級(=小6)まで同じサイズ、体裁のテキストが揃っているのもポイント(※4級以後はいちまるはありません)。

 

大事なのは、漢字に娘が知っている語彙の代表例を設定して、その語彙を読みながら漢字を書くこと。この段取りが、極めて重要。

 

(いちまる7級の1日目)

きせつの季

きのめの芽

せつぶんの節

がいちゅうの害

かこむの囲

ふうけいの景

かじつの果

きこうの候

 

よって、初回の漢字学習は、僕と娘が一緒に勉強する必要があり、ちょっと大変。しかし、1回代表例を設定してしまえば、あとは娘が一人で回せる。

 

尚、漢字を書く回数は「常に2回」とする。新出漢字も、間違い漢字も、常に2回。パターンにより回数を変えることは、無駄に脳みそのエネルギーを消費することにつながる(特に長時間勉強する場合は、無視できない労力になる)。また、3回以上書くことはあまり意味が無い

 

また、「いちまる」シリーズの問題を解いてはいけない。この問題を全部とけても、漢字検定に合格できる範囲をカバーしていない、つまり、網羅していない、ことが理由。いちまるは、漢字そのものの学習に特化して利用すべき。

 

②「漢字学習ステップ」(ステップ)

上記「(1)②漢字を「どう使うか」を知っている(=読める、読み仮名→漢字書き取り)」に対応するもの。

 

内容が濃い。漢字検定の試験範囲を全てカバーするのみならず、プラスアルファがある構成になっている。内容が濃すぎる気もしますが、語彙戦闘力強化にもつながります。

 

8級(=小3)まではワイド版、つまりA4の大きいテキストがあり、小1の間はこちらのほうが使いやすい。7級(=小4)以後は、小さいものしかないが、小2になれば問題なく対応できる。

 

漢字勉強で最も無駄な時間は「答え探し」です。よって、段取り上、極めて重要なのは、「ステップの解答欄に大人の綺麗な字で答えを書いておくこと」です。こうすれば、ステップを見ながら、子供が一人でひたすら書き取りをすることができる。空欄のままのステップを見て、漢字を書いて、解答書を見て答えを探す、というのは非効率。子供に答えを記入してもらうと、間違えた漢字を書いて覚えてしまう可能性があるので、やめたほうが無難です。

 

③「過去問題集」(過去問)

実物大の「実物大過去問 本番チャレンジ!」もありますが、5回分くらいしかないので、13回分くらい収録されている過去問集を選択すべき。拡大コピーして実物大のB4にして解く。尚、初めて漢字検定を受験する場合には、「何が求められるのか?」を理解するために、まずは過去問を解いた方が良い。

 

(3)漢字学習のレバレッジ

①ステップを解いて漢字を書けない場合、僕が「代表例」で言い換える。もし、代表例で漢字を書けなければ、即いちまるに戻り、漢字そのものの復習を開始すべき。僕は7級対策で2016年12月の一ヶ月を無駄にしてしまいました。漢字そのものが書けないのに、ステップの勉強をするのは時間の無駄です

 

②過去に実際に見た記憶と結び付ける。例えば、「雲海」「下界」。「富士山に登った時に、頂上から見たよね」と。実際に「見た」情景とのコネクションを作る。

 

③新規に実際に見させたり、体を動かして、記憶に結び付ける。例えば、「窓を開け放つ→実際に窓を勢いよく開ける」、「大西洋→地球儀をみせる」、「七味とうがらし→冷蔵庫から持ってくる」。

 

④語彙力

言葉力1100は小4までの言葉なので、7級との相性が良かったです。換言すると、7級レベルの漢字がまだであるうちは、言葉力1100の語彙を漢字の表意文字として意味を推測できないので、定着率が落ちます。

 

5級までの漢字を抑えると、言葉力1200で出てくる中学分野の漢字も、見様見真似で書くことが可能になります。

 

⑤絶対的読書量

読書により見たことがある漢字、語彙、これと漢字検定の学習が絡むとレバレッジが効きます。漢字検定7級(=小4)をやるならば、偕成社文庫をスラスラと楽しめるレベルにないと辛いと思います。漢字検定5級(=小6)まで終わると、小2でも公文FI(=小6前半)の説明文も苦労しながらではありますが自力で読めるようになります。

 

(4)試験直前対策

2週間前までに、「いちまる」「ステップ」「過去問」を終わらせるべき。尚、8級では体調不良のトラブルがあり3日前にようやく終わったが間に合ったがギリギリ。7~5級は予定通りとなった。

 

その後は、「ステップ」と「過去問」で間違えた問題を、ひたすらに書く。尚、読むだけでは定着しないので、面倒くさがらず2回ずつ書くことが大事。

 

7~5級は問題用紙と解答用紙が分離しますので、間違えた問題は問題用紙の方に答えを書き写し、これをひたすら書き取りして復習するのが効率的。いちいち、解答用紙を見るのは時間の無駄。

 

6級(=小5)から出てくる「対義語・類義語」は、概念が難しいので小2で挑戦すると壁になるはずです。ここは丁寧に意味を説明することが重要。

 

また、漢字の音訓は、音しか無い漢字もあり、直観に反するものもあるので、これを覚えたほうが早い。例えば、5級に頻出する「気・地・段」は音しかありませんが、直感だと訓に思えました。

 

(5)試験本番

8級(=小3)の試験時間は40分だが、ゆっくり解いても20分で終わる試験。

 

7級(=小4)の試験時間は60分だが、ゆっくり解いても20分で終わる試験。

 

6級(=小5)と5級(=小6)の試験時間は60分だが、ゆっくり解いても30分で終わる試験。しかし、熟語や対義語で頭を使うので、見直しも含めて40分は要する。

 

試験直前に娘に説明するルールは、

 

①丁寧に書く。しかし、ゆっくり書きすぎると、漢字を書く勢いがなくなり忘れるので注意。

②分からない問題も、あとで見直すと思い出すことがあるので、繰り返す。

③空欄を作らない。あってそうな答えを書く。

 

(6)合格基準

①8級(=小3):

40分間のテストで、150点満点中80%程度で合格。

 

②7級(=小4)、6級(=小5)、5級(=小6):

60分間のテストで、200点満点中70%程度で合格。

 

(7)試験結果

「しんにょう」や「止め、跳ね」、そして「漢字のバランス」、は、丁寧に書けば丸を貰えるくらいの厳しさです。サピックスの基準はとても厳しいので、それに合わせればよい。

 

(8)漢字書き取りの絶対量

娘の場合、7級の試験前一か月間では、「500~1,000個/day」でした。右手が鉛筆で真っ黒になるくらい書きます。

 

(9)漢字検定の合格後

合格はゴールではなく、その後の熟成のためのスタートにすぎません。塾や公開テストや学校で、学年相当の漢字テストがありますので、漢検の過去問を定期的に解き、間違えた漢字の復習をすることが大事です。

 

尚、漢検は上の級に合格したからといって、下の級の漢検テストに対応できるとは限りません。出題される漢字が異なるからです。よって、9~5級を順繰りに解いていくことが必要です。

 

(10)漢字検定のインセンティブ

娘:「漢字を覚えると、たくさん本が読めるようになる。これが面白い。」

 

====

 

 

★現時点の立ち位置:

①サピックス:上位7%【2017年10月確認テスト】

②公文数学:G教材(=中1)【2017年3月24日から】

③公文国語:FI教材(=小6前半)【2017年9月24日から】

④漢字検定:5級(=小6)【2017年10月15日に5級合格】

⑤トップクラス算数徹底理解編:小2【2017年8月4日から】

⑥きらめき算数脳:小3【2017年10月1日から】

 

★ブログ村ランキング:

本ブログは娘と僕の「反省録」ですが、読者の方のお役に立てば嬉しく思います。お帰りの際に↓をクリック頂けると励みになります。

 

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村

Posted by senki